ノーモア普通のおじさん

ヒゲが濃ゆい30代普通のおじさんが、脱毛、資産運用、育て及び旅行について普通に綴ります。

電子サイン企業、Docusignの下落が止まらない

決算が良かったDocusign、これはと思って買ったけど暴落しました。

もう30%以上下がってます。不幸中の幸いはドル不足によって59ドルで65株、52ドルで27株しか購入できていない事でしょう。

落ちてくるナイフを掴むなという格言がありますが、52ドルで購入した時はまさにこの状態でした。

なぜドキュサインは株価が下がっているのか?

ネットで色々と調べてみました。

日本語ではさっぱり出てきません。

英語で検索したら1025日のロックアップ解除が意識されたというのがちらほらありました。

それ以外でパッとした理由が見当たりません。

しかし1つ言えることがあります。

2Q決算直後から急落ははじまりまったということです。

それを考えるとロックアップ云々と言う問題ではない気がします。

決算自体は悪いものではありませんでした。

しかし何かが投資家の期待に沿わないから急落し、その後の買い戻しもなく下落し続けているに違いありません。

GAAPとnon-GAAPの大きな差

もう一度決算内容を熟読してみました。

そして気になるところを見つけました。

EPS0.02ドルです。アナリスト予想は0.01ドルだったので悪くありません。また何より黒字化しているところがいいです。

この数字は私もニュースなどをみて把握していたところです。

しかしこれはnon-GAAPです。

GAAP米国会計基準)のEPS-0.22ドルなのです。

その差は0.24ドル、結構大きな違いです。

GAAP基準では大きな赤字です。

その差がどこから来るのか調べてみました。

まず純利益・損失です。

non-GAAPでは約500万ドルの純利益ですが、GAAPでは約3700ドルの純損失です。

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4200万ドルの差、大きいです。

決算資料にこのnon-GAAPで除外してある事項が少し書いてあります。

株主の理解促進のため、ストックオプションの支払いや無形資産償却費、そのほか特別なものを除外したのがnon-GAAPだそうです。

 

続いて細部どこで差が出ているのか見てみます。

以下の項目でGAAPnon-GAAPで大きな差がありました。

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数字はGAAPnon-GAAPの差です。

もちろんnon-GAAPの方が少なく計上しているため、結果的に純利益は増えます。

そしてこの差の原因がStock-based compensationです。

「株式報酬費」と訳されるようで、従業員の報酬にかかる費用のようです。

とはいえ「一般管理費」だけでなく、上記の各項目から引かれているのはよく分かりませんが。

そして気になるのが、前年度も同じく「株式報酬費」が計上されていることです。

これがなんなのか分かりませんが、前年度もこれがGAAPnon-GAAPの差に繋がっています。

一時的なものではないようであり、いい感じはしません。

今後は?

もともとIPOしたてで100%近く値上がりしていました。

GAAP基準では赤字の企業の株価が68ドル近くまで上昇していました。割高です。

そんな中釈然としない決算が出てきたから売られまくったのかも知れません。(想像です)

売上は順調に伸びているし、明らかに成長しそうな分野なのでさらに買い増したいところですが、このGAAPnon-GAAPの差が理解できるまで買い増しはちょっと怖い気もします。

私の力ではこれ以上読み解けなかったので、ぜひ誰か分析してネットにアップして欲しいものです。