ソウル歴史博物館巡り、安い、綺麗、充実、そしてコリアマンセー
3泊4日、1人でソウルに行った際にの歴史博物館等を中心に色々行ったので紹介します。
せっかくなら馴染みのある事象の方が面白そうなので、日本のことが触れられていそうな場所を中心に観光しました。
そしてあやうく「コリアマンセー、イルボンチョッパリ」となるところでした。
国立民族博物館
景福宮の北村側出口付近にあり時代ごとの韓民族の生活文化が展示されています。
施設は無料で綺麗かつ展示物も悪くはないです。
韓国人の生活様式もわかって面白いです。
景福宮の出入口付近にあるので、これと合わせて寄るといいと思います。
戦争記念館
龍山駅の1つ南の三角地駅のそばにあります。
朝鮮民族の古代からの戦争の歴史について知ることができます。
入場は無料、コインロッカーは100ウォンでリターン式です。
そばにカフェがあるのでそこで両替してもらえます。
入ってすぐ竹島(韓国名独島)と一緒に記念撮影できるスペースがあります。
早くもワクワクしてきます。
1Fは主に古代から第2次世界大戦まで、2Fは朝鮮戦争、3Fは韓国の海外派兵について展示してあります。
ただし3Fの海外派兵室は開いていませんでした。
館内ではフリーWIFIが繋がり、各展示物にはQRコードありそれを読み込むと説明(日本語対応)を見ることができます。
個人的には1Fが日本に関係する部分も多く面白かったです。
高句麗が隋の大軍を打ち破るなど朝鮮の国家が非常に強力だったことが紹介してありました。
そして14世紀以降から日本に関する記述が目立つようになります。
倭寇の拠点壊滅作戦や、豊臣秀吉の朝鮮出兵時の自主的に編成された義勇軍や李舜臣の活躍についても展示してありました。
19世紀後半以降のことも豊富に書いてあり、王妃暗殺とか虐殺したとかなんとかで日本はボロクソに書かれています。
また日露戦争の際に日本が朝鮮領土である竹島に通信施設を勝手に構築したことになっています。
韓国併合後の朝鮮臨時政府の活躍も紹介してありました。
いくつかの「それはごめんなさい」と思える部分や多数の「意味不明」と思える部分はありますが、とりあえずQRコードを使用した日本語の説明は見応えはありです。
1Fだけで半日はかかりました。
2Fは朝鮮戦争です。日本に関する記述も少なくなるのでサクッと見れました。
外には戦車や戦闘機が展示してあり、オープンテラスカフェもあります。
戦争の歴史はまさにその国の歴史でもあります。
そして反日も感じることができます。
日本語が多くて理解しやすく、展示品も充実のいいスポットでした。
安重根義士記念館
稀に日本でもニュースの話題になるので聞いたことがある人は多いと思います。
世界で一番面白いと個人的には思っている朝鮮日報読者の私には馴染みのある名前です。
記念館は南山にあります。
「義士」となっているところがなんともたまりません。
南大門がある賢姫駅でおりて徒歩20分くらいです。
ただ坂道がえげつないのでバス(402番)やタクシーの使用をおすすめします。
施設は無料で綺麗です。
全般的にハングルだけの表記が多く、一部英語があっても日本語はほぼありません。
安重根がどのような人生を送ったかや獄中で記した書籍(思想書)などが多々展示されています。
客観的に見て字は非常に綺麗であり力強いです。
暗殺というのは芸術的であれば再現する価値はあるかもしれません。しかし伊藤博文暗殺のジオラマは芸術的ではありません。
いくら偉大な目的のためとはいえ、汚らしいイメージの暗殺場面をジオラマでわざわざ展示するのも正直どうかと思いました。
韓国人の愛国心を育むための施設のはずですが、こんなのが展示してあったら当の韓国人も恥ずかしく思うような気もしました。
以下は安重根に対する個人的な感想です。
安重根は熱烈な愛国者であり一般的に言う正直者であると感じました。
ただし朝鮮解放の英雄になるには、したたかさや狡猾さなどの資質や現状把握が足りなかったのかなと思いました。
日本では一般的に犯罪者扱いです。
私も当初は「人を殺した犯罪者で韓国併合を促進させた人」といったイメージしかありませんでしたが、この記念館を見ると韓国側の捉え方を理解した上で自分なりの評価を下せると思います。
ある程度の英語、できれば韓国語を読む必要がありますが興味がある方は足を運ぶといい勉強になると思います。
大韓民国歴史博物館
景福宮又は光化門駅が最寄りになります。
個人的にこの博物館は「韓国は素晴らしい、韓国民であることに誇りを持とう!、韓国マンセー!!」ということを韓国人に対して教育するための博物館であるように感じました。
入場料は無料です。
説明文は韓国語と英語で、日本語は一部のタイトルくらいです。
日本に関する部分で印象的なのが、辛い支配(名前、ハングル禁止、日本語教育、神社お参り強制など)についての展示です。
またそれに対して戦った人々や独立運動についての紹介がありました。
その後の朝鮮戦争や経済発展及び現在の韓国の飛躍についても展示されています。
総じて、
日本の支配がいかに辛かったか、でも韓国人の手によって臨時政府や独立運動により独立を勝ち取った、そして朝鮮戦争による辛い時代もあったが頑張り続けて、今では経済発展し国際貢献もしていること、そんな韓国はすごい、大韓民国人であることに誇りをもとう!マンセー!!
ということでした。
外国人にとっても韓国の歴史を学べて面白い博物館だと思います。
韓国で作ったものの展示などもあり面白かったです。
歴史博物館系施設の共通事項
- 無料の場所が多い
- 非常に綺麗
- WIFI繋がる
- 無料コインロッカー
まとめ
ソウル、そしておそらく韓国の歴史博物館は日本に関することが多く展示物も面白いです。
そして安く綺麗なのも共通です。
税金の投入が伺えます。
休日にも関わらず先生みたいな人に連れられた大勢の韓国の子供が勉強に来ており、国として歴史教育に力を入れると同時に、外国人への宣伝も明らかに狙っています。
私も「コリアマンセー、イルボンチョッパリ」となるところでした。
そして韓国の歴史は反日と直結していることもまざまざと感じました。
内容はともかく、日本人なら展示物に強い印象を受けることは間違いありません。
ぜひ訪れることをおすすめします。