太平洋フェリーで名古屋から北海道へ!WIFIは有料だけど必要無い?
仕事で太平洋フェリーに乗って北海道に行く機会がありました。
思いの外良かったので記録に記したいと思います。
太平洋フェリーとは
名古屋~仙台~苫小牧間を運航する大型カーフェリー運航会社です。
きそ、いしかり、きたかみ、という3つのフェリーを運航しています。
27年連続でフェリーオブザイヤーを受賞していて、そのクオリティーには定評があります。
料金と他手段との比較
いくらいいとは言っても料金が気になるところ。
下は料金表です。
等級 | 船舶※1 | |||
---|---|---|---|---|
いしかり・きそ | きたかみ | |||
大人1名 | 小人1名 | 大人1名 | 小人1名 | |
2等 | 10,800 | 5,400 | - | - |
C寝台 | - | - | 10,800 | 5,400 |
B寝台 | 12,900 | 6,400 | 12,900 | 6,400 |
S寝台 | 14,400 | 7,200 | - | - |
エコノミーシングル | - | - | 15,900 | 7,900 |
1等インサイド | 18,000 | 9,000 | - | - |
1等クロスツイン | - | - | 19,100 |
9,500 |
1等アウトサイド | 21,100 | 10,500 | - | - |
1等フォース | - | - | 21,100 | 10,500 |
特等 | 25,800 | 12,900 | 25,800 | 12,900 |
セミスイート | 38,000 | 19,000 | - | - |
スイート | 41,500 | 20,700 | - | - |
ロイヤルスイート | 56,000 | 28,000 | - | - |
(2019年7月時点、最も安いA期間)
色々と種類があって値段も様々です。
「きそ」の場合、各部屋のイメージは以下の通りです。
- 2等:山小屋の雑魚寝
- B寝台:ホステル
- S寝台:カプセルホテル
- 1等: 安いビジネスホテル
- それ以上: ホテル
2等はプライバシーゼロで物の管理などからも正直きついです。
最低B寝台以上は欲しいところ。
その際は1人あたり12900円、飛行機の方が安いです。価格競争力はありません。
しかし以下の場合は考える価値があります。
バイクを持ち込みたい場合
車の場合、飛行機+レンカターの方が安いです。しかしバイクの場合、レンタルできるところが少ないし、高いし、何より「自分のバイク」であることが大事である傾向があります。
船旅を楽しみたい場合
雑魚寝で苦痛のイメージが強いフェリー、しかしそんなことはありません。以下で太平洋フェリーライフを紹介します。
太平洋フェリーでの過ごし方(公式)
太平洋フェリーホームページに過ごし方が載っています。
料理を堪能し、ライブパフォーマンスを楽しんで、風呂でリラックスし、朝日を眺め、海を見ながら読書したりパソコン作業をする。
なんかフェリーというよりクルーズ船みたいです。
太平洋フェリーの感想
実際に乗ったので感想を載せたいと思います。私が乗ったのは名古屋から苫小牧間で「きそ」という船でした。
部屋
1等洋室に泊まりました。
安いビジネスホテルくらいの広さですが中は綺麗でした。
(写真
タオル、スリッパ、歯ブラシ、ナイトウェアは備え付けられていました。
テレビもあります。
地デジはNHKのみで画像悪いです。BSは見れます。また船内で流しているDVD(映画)を見ることもできます。
総じて快適でした。
食事
マーメイドクラブとTAHITIの2つの船内レストランがあります。
マーメイドクラブ
いかにもフェリーご飯。
ただドリンクメニューはある程度の選択肢があります。
TAHITI
バイキングになります。
お値段は少し高く、朝昼は各1000円、夕は2000円です。
しかしそのクオリティは良く、船旅を充実したものに変えてくれます。
メニューの一例です。
特に夕のステーキは最高です。
雰囲気はオシャレで美味しいです。
もちろん子連れもOK
持ち込み
お湯はあるのでカップラーメンを作ることもできるし、乗船の際に何か持ち込むこともできます。
マーメイドクラブで食べるよりはご当地のものを持ち込む方が充実はすると思います。
酒
TAHITI、マーメイドクラブ、売店及び自販機で購入できます。
売店ではすず音などちょっとしたいい銘柄も。
エンターテイメント
シアターラウンジサザンクロス
夜はピアノとエレクトーンのショーが行われます。
その他の時間帯もだいたい映画を放映しています。
入港前のショー
入港1時間半前頃からマーメイドクラブ周辺でピアノとハープの演奏が行われます。
プロムナードで読書や勉強
海を見ながらゆったりと読書、最高です。
電源もあるのでタブレットでも大丈夫です。
風呂
大きくて綺麗です。
ちなみに船は揺れるためか湯船のお湯はやや少なめです。
あとサウナがあります。しかし水風呂はありません。
総じてリラックスできます。
朝日
早起きしないといけません。
しかし暗いうちから富士山頂や海岸まで移動して登りゆく朝日を拝む人がいることを考えると、ただ早起きするだけで朝日を拝めるのは素晴らしいのかもしれません。
ちなみに私の場合、初日は雨、2日目は霧で両日とも見れませんでした。
WIFI環境
一般回線の接続状況
感覚的には以下の通りです。(使用したのはドコモ回線とソフトバンク回線)
- 名古屋~房総半島沖:良好(静岡沖~東京沖は夜中で寝てたため不明)
- 房総半島沖~福島南部:ソフトバンクWi-fiはアウト、ドコモは繋がるけど時折断
- 福島南部~仙台:ソフトバンクはたまに断
- 仙台~苫小牧:三陸沖を超えると徐々に悪くなりそのうち繋がらくなる。陸奥半島沖や函館沖では繋がる
約半日はネットワークに繋がらない期間があります。
船内WIFI
船内ではWifiが使えます。有料ですが。
24時間980円。
高いけどリラックス空間にネットワーク環境を持ち込めます。
回線のスピードです。
衛星回線なので速くはないようです。
以下は参考に使用手続きを記しておきます。
使用するには乗船前にホームページでログインID、パスワード及びクレジット情報を登録しておく必要があります。
登録が終わるとSSIDとWPA2が記載されたメールが届きます。
この時点ではまだ料金は発生しません。
その後は乗船して好きなタイミングで船内WiFiに接続し、ログインして、WIFI使用のために支払いをすると接続できるようになります。
船内でWiFiを使うかもしれないと思ったら、事前に登録だけはしておくといいと思います。
船内WIFIは無くても大丈夫?
電波が入らない時間帯はあります。
しかしそれはだいたいが夜中であり、日中で繋がらないのは数時間程度です。
あえて980円税抜きにお金を払う必要は無いというのが個人的な感想です。
船酔い
私が乗った際は高いところで2m程度の波でした。船が大きいのでそこまで揺れは感じませんがベッドに横になると少し感じます。
周囲を見渡す限りは船酔いの人はいませんでした。
酔う人は酔うかもしれません。
でも大丈夫、ゲロ対策は万全です。
- 部屋、トイレなど至る所にある大量のエチケット袋
- トイレにあるゲロスペース
もっとも船酔いしてしまえば、船旅を楽しめませんが。
まとめ
飛行機だったら北海道や仙台まであっという間です。
料金的にも飛行機の方が安いです。
確率はそこまで高くないまでも波によっては船酔いするかもしれません。
しかし車で行く必要があるならフェリーは考察すべきです。
異動などの場合、長距離、高い、かつ慣れない道の高速を走って新天地に行くよりフェリーを使う方が安くてストレスも少ないです。
また時間に余裕があってゆったり旅をしたい場合にもちょうど良さそうです。
人生で一度くらいは船旅を経験するもの悪くないと思います。
興味が沸いたら検討してみてはいかがでしょうか。